アカマツの消毒
先週の金曜日に地元の新聞に造園関係の広告が特集され、当社もお付き合いもあるので、掲載させていただきました。
他社がデザイン優先の広告の中
マツの診断をいたしますという広告内容だったため
問い合わせの電話が数件来ました。
訪ねてみるとほとんどの方は
「去年あたりから葉の色がおかしくなり
近所の人に聞いたら
石灰硫黄合剤を強く打てばいいと言われて散布した」と。
また種かすも与えてみたという。
どうりで昨年の芽だけ徒長している。
では合剤が悪いのか?
弱ったところに2年ぶりの強い剪定と合剤散布
これでマツの上部に葉がほとんど無いのではないでしょうか?
新しい病気のセキハンハガレ病にもかかっている。
これは合剤では直らない。
個人邸の造園・庭の世界は口伝えが多く
本などにも詳しいことは何も書いていない。
マツをなんとしても残したいという方は
インターネットの出来ない高齢者が多いので
倍率を調べたり新しい薬剤などの知識が入ってこない。
リンゴの消毒で余った合剤・マシン油をそのまま庭のマツにもかけている。
若くて元気なマツでしたら枯れることはないと思う。
でも衰弱したマツには・・・・。
このジレンマをなんとか解消し
施主さんの「大事にしたいという思いが、かえって枯らしてしまった」
ということが無いように
情報のレベルアップを図らないと
庭からマツはどんどんなくなっていってしまうと
危惧してます。