景観維持の難しさ

s-ムラサキ峰
週末、10年間毎年観察しているムラサキセンブリの様子を見にいってきました。
いままで一緒に見守っていた山口先生の弔いもかねて調査開始。

「先生、今年はあんなに咲いていた白花は1つも見当たりません。ムラサキも8株、それもみな株が小さい。
こんな年は初めて」
山ラッキョウの花もススキに負けてか、株が小さくすでに終わりかけ。

ムラサキセンブリは2年草なので、種が落ちなければすぐ絶えてしまいます。
人が毎年草刈をしている場所でないとススキや萩に負けてしまいます。
種をつけたキキョウも、厚い草の上に落ちても発芽が出来ません。

自然は遷移していくものだから仕方ないのですが
このまま無くなってしまっていいのだろうかと、自問しながら
山を降りてきました。

来年もまた10月の3連休に観察に行って経過を見守っていきたいです。

樹木医

Posted by rinkasa