山口先生を偲ぶ
小さい頃から山野草が大好きで、
樹木医になる前の1年間は
峰の原の野草を見に、毎月通っていました。
そこには山口先生という
変わった先生がいて
東大を卒業して専門は地理学でしたが
ここにしかない希少な野草をなんとか保全したい
守りたいと、東京から峰の原に半分移り住み
無報酬で保全活動をしていました。
先生は地元のみなさんに自分の持っている本を
全部貸し出し、庭も野草見本園を作るといって
少しずつ整備していました。
里山歩きでもお世話になった去年の秋
「このままでは菅平のムラサキセンブリは消えてしまうんだよ
なんとかしなければいけないんだ」と
今思えば
真剣に思いつめていた先生は自分の先がそう長くないことを
知っていたのかもしれません。
先生
すぐには結果はだせないかも知れないけれど
先生の思いは受け継いで
樹木と野草の関係・草原と野草の共生を
もうすこし追及してみます。