植生を学ぶ大切さ
ここ数年契約で行っている花壇の現場が何カ所かあり、春の花を抜いて夏から秋まで咲く花に植え替える作業が今日でほぼ終わりました。今年は曇りの日が多く、気温も低いのでなんとか活着してくれると思います。水曜日は850p配置してすっかり腰痛に。
植え付ける花はもちろん何も咲いてはいません。若い苗のうちに植え付けておくと、咲いてから植えるものより数倍大きくなり調和して咲くことが出来ます。トレドから手伝いに来ていただいた彼女には30℃の暑さの中、きつい仕事だったことでしょう。
20代の彼女には、「専門性を極める。無難にできる仕事ではなく、際だって素晴らしい庭、花壇、公園、高原をプロデュースする。そんな志で取り組むと仕事は面白いよ」と。
最近は会議などで意見を求められる機会もあるので、「ヒペリカム一種のみの大量植栽でなくもう少し個性的な植生の方が面白いのでは」とか、「標高800m以上の高原に、芝桜やネモフィラは二番煎じですし、毎年管理が相当必要です」と。言うからにはこちらからも提案しないと受け入れてもらえません。
先日参加した環境保全研究所のサイエンスカフェで、白山にある高山植物園が山野草で満開に咲き乱れる映像を見ました。どう見ても自然に生えているのに昔は赤土で、ぜんぶ人が植え付けたものだそうです。単一で畑のように列に植えるのではなく、いろんな野草を混ぜて植える大切さ。
自然再生の技術が必要になってきます。
種を採取して増やす・育てる技術。サビ病やハムシに負けない方法など、もう少し極めないと最近依頼の増えている標高の高い観光地などの景観をどう演出していくのか。または必要ないのか。
もう広さではないような気がします。管理できないくらいだったら花の植栽は建物回りだけにしておくとか。
今植生を勉強する機会に恵まれているので、積極的に参加させていただき、近い未来に作る景観に備えてしっかり学んで生かしたいと思います。