茶庭のリフォーム
昨年マツの調子が悪いというので診断に行き、庭の剪定も行い、会話の中で別宅の茶庭の北山杉がなんとかならないかという依頼になり、当社には東京で茶庭を造った経験がある社員がいるので何とかリフォームしてみますと答えました。私は今まで茶庭は経験したことが無く、正式な茶道も経験が無いので施工は2人に任せっぱなし。最終段階で、ヒメセキショウや、オオバジャノヒゲ・白花姫シャガなどの山野草を手配したくらいでした。
造園の研修生が富山にある学校から来ていたので、彼の勉強になると思い、連れてって少し手伝おうとしたのですが、茶庭独特の配置や思想感がよくわからないので、うろうろとまったく役立たずでした。
かけひの口の形や、竹の節の抜き方、水道の蓋が青かったので黒くスプレーで塗りつぶして目立たなくするなど、きめ細かい職人技に関心しきり。
四ツ目垣も石の配置も蹲踞も二ヵ所作り直し、伊勢砂利も那智黒石も全部洗って敷直し、
本当に美しくなりました。
庭師であれば一度は見てみたいし、一緒に作りたかったかもしれないけれど、年末にまとめて報告会をしたいと思います。自然に見せたいと言う想いから、鬼無里の庭からシダやタガネソウなどを集めてきてくれたN君。
夢中で石組みをしていて気が付いたら夜になっていたN君に付き合ってくれたS君。
普段住んでいない茶庭の管理は相当難しいと思いますが、なんとか維持して活着してほしいと願います。
生まれ変わったら庭師になりたいなんて気楽に言っていた自分を反省し
この現場に立ち会えたことに感謝したいです。