昆虫と害虫

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日曜日は菅平で行われた森フェスに行って、森林生態学の話と菌類学者の話を聞いてきました。
筑波大学菅平高原実験センターで働いている研究員で、話の内容が面白くて
本当に好きで研究をしているのが伝わってきました。

皆に嫌われているカマドウマなどの昆虫の糞を集めて、そこに付いた菌を培養すると
新発見の菌だった。そこで気をよくして次々と、いろんな昆虫の糞を集めて培養しているとか
ブナとイヌブナの分布の遺伝子解析、プラキストン線、コアレセント理論。
森の中で聞く話はまったりとわかりやすく聞くことが出来ました。

昨日は山梨県から4代目の庭師でもある樹木医さんが、菌根菌を使った樹勢回復の作業の見学に来ました。
昨年施工した小布施町の老舗O堂さんのマツは根の周りに長い間大量の木灰を撒いていたことと
セキハンハガレが重症で、今年は消毒も手入れも当社で行うことになり、元気になるまで任せていただくことになりました。

昨年きれいに取り除いた笹が1年後びっしり茂り、ササダニをつけていました。
半日かけて笹を半分取り除き、取り切れないので次回の芽摘みの時に全部刈り込むことにしました。

山梨県の重要文化財のクロマツをなんとか元気にする方法を模索していて
当社にたどり着いたそうですので、しっかり伝授していただき練習しながら
山梨方式を確立してほしいです。

午後行ったS寺の治療したマツに大きなマツケムシがついていました。
一本木公園のマメコガネムシもたくさんフェロモントラップに集まっています。
アメシロも大発生したと佐久の部長から電話があり、午後の個人邸の庭には
ゴマダラカミキリ。
個人的には昆虫は大好きですが、消毒とフェロモン剤をうまく使って
コントロールしていければと思います。

樹木医

Posted by rinkasa