週の半分は草花関係の仕事

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今日はずーとお待たせしていたアカマツの治療で松代町まで行ってきました。
以前診断に来たときには、まだ雪が残る中、白花のワビスケの花がきれいに咲いていました。
この庭はそうとう愛されていると感じ、「どなたが剪定をしているのですか」と聞くと
86歳の御主人がずーと自分で手入れをしていると。

私たちはいつも枯れそうな瀕死のマツばかり治療しているので、
さすがこの時点で弱っていることがわかるのは、いつも庭を見ているからだと思いました。

午後のお宅も2年間剪定をしていないけれど、芽が伸びない・茂らないと相談があり
根を掘ると、排水パイプを通す工事で松の根を重機でひっかいたまま腐れが広がり
シロアリだらけでした。
腐った根を取り除き盛土を捨てに行き、菌根をつけ、軽い空気の層のたくさんあるブレンド用土に取り替えました。

菌根治療が進まない理由は今年は花関係の仕事が週の半分以上あり、
(ゴルフ場・一本木バラ公園・長野大通り・駅前・植物園等々)

凝り性なので普通の花では面白くないので、
どうせ植えるのであればまだ普及していない新しい花を植えたいという欲が出てきて,
冬の間にいろんな国から種を取り寄せ、農家に委託で育てていただいています。
そういう仕込みの出来る現場はオリジナルでありデザインなど工夫ができるので、とても楽しいです。

急に頼まれても花の苗は500も1000もそろえることは難しいです。
この公園にはこの花。この高原にはこの野草というように、ずーと考えて仕込みをしているから
造園業は創造の業種で面白いんだと思います。

樹木医

Posted by rinkasa