クロマツの樹勢回復
先週、松本微生物研究所のS部長と、京都から菌根菌の共同研究をしているK樹木医さんと
塩尻にあるクロマツの診断に行ってきました。松本微生物さんでお世話になっている社長さんの自宅で、庭は長野県でも有名な作庭家が作り、手入れもされているとの事。
しかしクロマツは樹齢200年以上たち、近年衰弱が目立つということで脚立をかりて、診断。
モグリカイガラムシにダニに、マツ赤斑葉枯れ病・・・。
聞けば一度も消毒はしたことがないとの事。
根の周りもセメントで草が生えないように固めてあり、先端は切られていました。
来春作業をさせていただきますが、当社ではクロマツは初めてですので、指示に沿って慎重に作業させていただきます。
2人と話していると、普段悩んでいることが解決できるのでたいへんありがたいです。
「バラ科の中には外生菌根もあると書いてあったけれど、マルバノフユイチゴとか痩せ地に生えるものがそうなのかなー」
K樹木医「日本には無いと思うよ」
「イギリスで発行している英国王立園芸協会誌の8月号に菌根菌について書いてあったけれど、イギリスでは普通にバラの栽培とかに使われているんだね。9割以上だって」
S部長「うちでもバラ用として菌根菌販売しているよ」
「うふふふふ」いいこと聞いた。
アレロパシー対策など、新しい話も聞けました。
聞けばK樹木医は来春から菌根菌を使った育苗の指導で途上国へ行かれるとの事。
太古の昔から存在していた菌根菌。
今はまず数多く事例をつくり樹勢回復の1つの手段として確立していきたいです。