今年を振りかえって
今年はエクステリアのトレドと一緒になって1年半たち、公共事業主体の体質からの脱却をはかった年でもありました。
新しいことを取り入れる時にはどうしても痛みが伴いますが、「脱皮しない蛇は死ぬ」というお釈迦様の教えがあります。毎年同じことばかりしていては進歩しません。
同じ仕事をしている中でも、どうしたら草取りが楽になるか?発想の転換で草をはやさなければいいのです。それはクリア。実績も増え使用する現場が増えました。来春はさらに生える前の抑制剤の散布を提案して行きたいです。
鉢植え、植え付けた苗木の水やりの回数を減らす方法。これもクリア。分量を使いすぎないようにすることが大切だということも分かりました。
農薬を散布しないでアメシロを減らす方法。これもクリア。多くの地域でアメシロの苦情が減り散布依頼もなくなりました。
カイガラムシを一回の散布で駆除する方法。これもOK。早春の混合薬剤の散布は常識では考えられませんでした。
私が入社した当初は提案したことを実行しようとすると「草とりの仕事が減ってしまう」「薬剤散布の仕事が減ってしまうから今のままで良い」という後ろ向きな声も多く聴きました。除草や薬剤散布などは出来ればしたくない仕事です。自分たちも草取りを何年もしてきたから良いではなく、
その回数を減らし、本来造園業が携わる大切な緑を増やす、管理する、植栽する、デザイン出来るようなクリエイティブな仕事にシフトしていかないと、若い職人さんたちは育ってきません。
造園業というすばらしい仕事に誇りをもって日々過ごせるように、目的意識と改革精神をもてる職場づくり。今週の土曜日は毎年恒例の全社員集まっての勉強会。
今年はもう一度見直そうということで剪定の重要なポイントと、今年行った樹勢回復事例を私が行い、芝生の管理専門の社員が講師となって行います。
全社員が聞かれたらお客様に説明できるように、目的意識を持って共有化していく時間をもって仕事納めといたします。
来年は1月7日(火曜日)から営業いたします。
本年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
(画像は緑育協会で作成したお正月用の苔玉です)