天然記念物のアカシデ
今年はここ10年でも一番寒く雪がいつまでも残っていて、先日も雪の道を滑りながらアカシデの診断に行ってきました。幹周340cmの大きな古木ですが、急な斜面にあるので、幹周を図るのも危ない状態でした。
今年の大雪で多くの枝が折れ、キノコがあちこちから生えて、カミキリムシの穴もあちこちにあり
このまま自然の中に還っていく方向で話を進めました。
まわりのツツジもテングス病で花芽はほとんどついていません。
そのツツジも雪の重みでトンネルのように道をふさぎ、くぐりながら山から下りてきました。
いつ枝が2つに裂けてもおかしくない状態でした。
途中の法面にはフクジュソウが一面に咲き、その陰にアズマイチゲの赤茶けた葉がたくさんつぼみを俯かせていました。いつの間にか春が来ていたのだと。
周囲のソメイヨシノもテングス病と雪による枝折れで、今年は手が回らないくらい被害状況がこれから報告されるのだろうと予測しました。教育委員会さんもそんなには予算を取っていないらしいので、優先順位の高い、危険を及ぼす場所から枝を落としていくのが最善だと思います。
今日は地元山ノ内町のオリンピック道路に記念植栽した八重咲のサクラの枝折れの修復に行ってきます。