樹木医実践講座in東大
14・15日と東京大学農学部で、
樹木医対象の講習会があり
聴講してきました。
1講義目は
エンジュにおけるベッコウタケの腐朽について
菌糸は導管を通って上に伸びていく。
地上部はまったく腐朽がないので、
上だけ見ていると被害が見つけにくいが、
根から広がるので一番危険。
エンジュなどのマメ科はなぜ腐りやすいのか。
テングス病はコヒガン・ソメイヨシノにかかりやすい
病気ですが、どのように伝染し
広がっていくのか。またその防除方法など。
他 遺伝子レベルの話
2講義目は
樹木は害虫や病気に対して
どう戦っているか
ウドンコ病は生きた細胞しか寄生できないので
ついた周りの細胞を自滅させ枯らして広がるのを防ぐ。
ジャスモン酸・サルチル酸・エチレン・
病気と戦うために防御層を作るのだが
弱っている木はエネルギーが無いので
層が途切れてそこから腐朽菌が
また広がっていく・・・。他
3講義
キクイムシやカミキリムシなどの
樹の中に穴を開け材木を食べる昆虫は
内樹皮・形成層を食べ、お腹の中に
共生微生物を持っている。他
4講座・5講座と
書ききれませんが
古い大学構内で久々に脳に
刺激をもらって帰って来ました。