植物用保水ポリマーGA8
植物用保水ポリマーGA8は、 植物専用に開発された保水剤です。保水剤は土壌の保水力を高め、保肥力を改善して、発芽・育成に欠かせない水分や養分を欲しがるときに補給し、水枯れから植物を守ります。
GA8の特徴
保水性が良いとうたう保水ポリマーは随分前からありました。これらは、自重の数百倍もの水を蓄えるというものです。中にはこれらの保水ポリマーをつかって、あまりいい思い出がなく、嫌悪感を持たれる方もいるかもしれません。でも新しい植物用保水ポリマー GA8は従来の問題点を克服したとても優れた資材です。
従来技術
GA8
吸水・放水が早い
- 急激な乾燥にあわせてどんどん水を放出。
→水持ちが悪い - 早い吸水速度
→根とポリマーの水の取り合いも・・・
吸水・放水がゆっくり
- 急激な乾燥にもゆっくりと水分を放出 →水持ちが良い
- 根にバランスした吸放水速度
→根と土壌の水分バランスを保つ
肥料や土壌塩分に弱い
肥料や土壌塩分に強い
- 塩分による分解が大きい
→数ヶ月で消えてなくなる
- 給水力が高すぎるため、根と水分を取り合う恐れ。
- 塩分による分解がほとんどないので
→3~5年効果が持続 - 活着までしっかり効果が持続
GA8の実力
草花での実例
保水剤なし
保水剤あり
※弊社での実験
通常の培養土で育てたものと、 植物用保水ポリマー GA8を入れた培養土で育てたものの比較です。元肥、追肥をともに行わなかった事例ですが、保水剤ありの方は、一目瞭然の差が出ています。
野菜での実例
保水剤なし
保水剤あり
根張の比較
保水剤なし
保水剤あり
国土交通省長野国道事務所発注の上田緑地管理工事では、イチイの移植とバラの植栽に保水ポリマーGA8を使用しました。 国道18号線軽井沢バイパスで、移植が非常に難しい樹種であるイチイを初夏(6月下旬)に移植し、その後灌水することなく活着に成功しました。移植本数は合計3本でしたが、歩道植樹帯、中央分離帯とも元気に育っています。
中央分離帯のイチイ
国道18号線中央分離帯のイチイです。通常であれば夏を前にした移植は絶対に避けるべきですが、保水剤を活用して移植に成功しました。
特殊な保水剤の使用方法
通常であれば、保水剤を乾燥状態で土壌に混入するのですが、中央分離帯のため灌水が困難なことから、予め十分に水分を吸収させた状態で施工しました。
安全な素材なので、手で触れても安心です。
保水剤投入の様子
十分に水を含ませた保水ポリマーGA8を混入して水極をします。この後、客土とよく撹拌しながら植え付けを行います。
移植したあと、1年経過した状態です。青々としており、新芽も十分に発達しています。
こちらも上記と同様に上田緑地管理工事での実例です。現場の状況としては、バラの新植と既存のバラの土壌改良を行った際に保水剤を活用しました。記録的な猛暑と少雨の年で、7月上旬の植栽でしたが、お盆に1回灌水を行った以外は手を入れていませんが、全て活着しました。
保水剤の様子
こちらも現道上ということで、植え付け後の灌水が困難なことから、予め十分に水を含ませた状態での施工となりました。予め水を含ませるためには、バケツなどに1時間ほど前から水を浸して準備します。
客土・改良材と混合
保水剤をその他の改良資材と混合して客土を作ります。このケースでは、土壌phも課題となったため、ph調整剤、馬糞堆肥、緩効性化成肥料、ゼオライト、微生物資材などを混合しました。
左のバラは、既存の手を入れていないバラです。植え付け後1ヶ月ほどの状態ですが、右の保水剤を施したものと比較すると、明らかに葉に元気がありません。葉の先端が枯れていることから、十分な水が補給できていないことが伺えます。
一方、右のバラは、青々と健全に育っている様子が伺えます。
よくある質問
植物には水分が欠かせません。植え付けや植え替えは植物にとっては大きなストレスとなり、こまめな灌水が欠かせません。植物用保水ポリマー GA8は、この灌水の手間を少なくすることができ、活着率の向上と保肥力の向上で生育促進が見込めます。
非イオン系ポリアクリルアミドを主体とした高分子吸水ポリマーです。食品添加物にも使用され、非常に安全性が高く、人体に無害です。
植物用保水ポリマー GA8は塩分やpHに影響されない非常に安定した物質ですが、土壌微生物や紫外線により、アンモニアと二酸化炭素にゆっくりと分解されます。河川や海洋中に流出しても自然界で分解されるので、マイクロプラスチックなどの心配はありません。
GA8パンフレット
GA8のパンフレットをご用意しました。このほか、MSDSなどの技術資料もご用意しております。ご希望の方はお問い合わせください。
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