こちらのアカマツは根元に石組みがあり、根を伸ばせない状況でした。反対側は、根を伸ばせるスペースはあるものの深植えとなっているため、表土の除去を行います。
表土の除去を行い、根の状況を確認しています。幸いなことに石組みの反対側は細い、若い根が多くありました。
根をよく観察してみると、長年に渡る深植えの結果、古い根が根腐れを起こしており、その上に若い根が伸長しています。当初は深植えではなかったものの、月日が立つにつれて徐々に表土が厚くなり、合わせるように根が更新したものと思われます。
どの程度の深植えだったか計測してみると、おおよそ30cmほど余分な土がかかった状態です。
菌根菌治療を行う際は、このような深植えなどもあわせて解消することが大切です。
菌根菌資材を投入して治療完了です。
施工後3ヶ月の状態です。治療を行ったのが3月でこちらは7月の状況です。時期的なものもありますが、わずか3ヶ月で大きく回復しています。