菌根菌治療
弊社では菌根菌による樹木治療を推進しています。様々な要因で弱ってしまった樹木に対して、その要因を除去・治療した上で、菌根菌を接種することにより、速やかな樹勢回復が期待できます。
菌根菌とは?
菌根菌というと、なにか特別なことのように聞こえますが、本来樹木には欠かすことのできない表裏一体の存在です。樹木をはじめとする多くの植物は、様々な菌類と共生し、お互いを助け合うように進化を遂げてきました。
庭園は必ずしも樹木や草花の生育のためには最適な環境とは言えません。植物は、複雑な生態系の中で種を大地に落とし、そこから発芽して、ほかの動植物との生存競争に打ち勝ち、生き残った個体が樹木となり、森林を形成します。
また、その森林自体も、森の成長とともに、遷移していきます。言葉を変えると本来樹木は、どんなに良い優れた環境の中でも、他の動植物の影響や、森林環境の遷移にあわせ、枯れたり、新しい命にその地位を譲っていきます。
一般的な庭園は樹木が本来育つ環境ではないことは言うまでもありません。人為的に灌水や草とり、剪定・消毒などの手入れをしないと野生化し、他の植物に入れ替わったり、駆逐されたりします。
このような環境の中で、その樹木が本来生息できる環境に近づけることが出来る技術。それが菌根菌の活用です。
主な治療事例
長野市
- 余五将軍駒つなぎのイチイ 不明(推定1,000年) 市指定記念物
高山村
- 黒部のエドヒガン桜 推定樹齢500年
- 赤和観音のしだれ桜 推定樹齢200年
- 水中のシダレザクラ 推定樹齢250年
- 坪井のしだれ桜 推定樹齢600年